3D口腔内スキャナー(iTero element)による矯正治療
当院では、マウスピース矯正(インビザライン)の治療で必要な歯型のデータを取得するために、iTero elementを導入しています。iTero elementは、3D口腔内スキャナーで、精密なデータの取得とスピーディーな治療を可能にします。従来はシリコン製の印象材で歯型の採取をしていたため、固まるまでの時間と、マウスピースの制作元であるアメリカのアラインテクノロジー本社へ歯型を空輸で送るための時間がかかっていました。そのためマウスピースが患者様の元に届くまでに4〜6週間前後かかっていました。しかしiTero elementを導入することで、歯型をデータで即座に送信することが可能になり、マウスピースの到着までに要する時間を大幅に短縮することができるようになりました。また、iTero elementでの口腔内スキャンは1分ほどの光の照射で歯型データを取得できるため、印象材による不快感がなく、精密な情報を得ることが可能になりました。マウスピース矯正で理想の歯並びを実現するためには、正確なマウスピースを作製することが重要です。
iTero elementを導入した矯正治療のメリット
精度の高い治療ができる
マウスピース矯正(インビザライン)は、一定期間ごとに異なる形のマウスピースに交換することで歯並びを整える矯正治療です。そのため、精度の高い口腔内データを取得することが重要です。従来のシリコン材での歯型採取では、多少のズレや歪み、劣化が生じてしまいましたが、iTero elementだと口腔内の状態や歯型を精密な3Dデータで取得でき、精度の高い治療が可能です。
シミュレーションができる
iTero elementは取得したデータをもとに、治療の経過や治療後の歯並びをシミュレーションすることができます。自分の歯の現状の把握や、治療後のイメージがしやすいので矯正治療のモチベーションが向上します。矯正治療を始めるかどうか具体的なイメージを見てから決めることができます。嘔吐反射が起こりにくい
iTero elementは光の照射で口腔内を計測するため、従来のシリコン素材での印象採得のように印象材が固まるのを待つ必要がありません。短時間で歯の形状や噛み合わせなどのデータを精密に採取することができます。また、印象材の匂いや味による嘔吐反射の心配もないため、不快感なく歯型を取ることができます。
歯の不調のチェックができる
iTero elementで取得した3Dデータは、治療中のお口の状態チェックにも非常に役立ちます。矯正治療中の歯の動き方、歯のすり減り、歯肉や噛み合わせに異常がないかなどの比較分析、診断をより正確に行うことができます。インビザラインのクリンチェックとは?
クリンチェックとは3D口腔内データをもとに、インビザラインによる歯の動きをシミュレーションするソフトです。クリンチェックにより、治療期間や必要なアタッチメントの位置や数などをシミュレーションし、患者様とのカウンセリングと検査結果をもとに歯科医師が修正・調整を加え、緻密な治療計画を作成します。
クリンチェックのメリット
歯並びを立体的に確認することができる
口腔内データを3Dで確認できるので、現在のお口の状態を正確に把握でき、細かなご要望を治療計画に反映させることができます。
緻密な治療計画を立てられる
クリンチェックは、パソコン上で治療計画を修正することができます。そのため患者様のご要望に応じた細かな調整が可能で、緻密な治療計画を立てることができます。
治療を具体的にイメージできる
治療経過や治療後の歯並びのシミュレーションをモニターで確認することができるので、矯正治療を具体的にイメージしやすく、患者様の治療に対する不安を解消し、モチベーションを高めることができます。